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春の不調対策!花粉症・めまい・春のだるさに

朝晩はまだまだ冷えますが、日中は温かくなる日が増えてきましたね。

気温があがって温かくなるのは、気分も良いですし、過ごしやすくなりますが、この時期は花粉症が増える時期でもありますよね。

東洋医学では、四季の変化で病気を引き起こすこともあると考えられていて、環境による原因、気候の変化などによるものを「外因(がいいん)」といいます。

そして春は、六邪の中のひとつで「風邪(ふうじゃ)」といって、風がもたらす影響が最も強くなる時期とされています。

春の風が運んでくる花粉や黄砂など、身体に影響して起こる花粉症や、皮膚のかぶれなども、この時期に起きやすい症状です。


  • 花粉症(鼻水・くしゃみ・目のかゆみ)

  • 春特有のめまい(ふわふわする、立ちくらみ)

  • 春のだるさ・倦怠感(眠気、やる気が出ない)


こんな症状に悩まされる方も多いのではないでしょうか?

今回は、こうした春の不調に役立つ漢方薬をご紹介します。


◆花粉症

春になり、気温があったかくなってくると花粉の飛散量が増えてきて、それが風によって運ばれてきます。

花粉症の症状で多いのが、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど花粉によるアレルギー性の鼻炎です。


代表的な漢方薬

・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

くしゃみを何度も頻発し、鼻水を何度もティッシュでとらないといけないほど溢れて出てきてしまう人に。冷えるとより症状が悪化する人向け。


・葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

鼻づまりだけでなく、肩こりもあり、頭痛もあるような人向け。

わりと体力があって食欲もある方に。


・麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)

鼻水に粘り気がなく、すすってもタラタラと垂れてくるような鼻水の方。

トイレも近く、指先が冷え、体力があまりなく、倦怠感もある冷えの強い人。

高齢者や疲れやすく体力の落ちている人に。


他にも花粉症に使う漢方薬はありますが、これらは代表的な漢方薬です。

共通して花粉症の対策に言えることは、体内の余分な水分があふれて出てくるため、極力体を冷やさないようにすること。

冷たい飲食は避けて、飲み物も温かいものにして余計な水分摂取は控えましょう。

また、腸内環境も関係してくるため、特に春の便秘には気を付けてください。


◆春のめまい対策

めまいには、いくつか種類があります。

ふわふわしたようなめまいや、自分はじっとしているのに、周りの景色がグルグル回るような回転性のめまい、まっすぐに立てない、身体のバランスがとりにくくなるようなグラグラするようなめまいなど。

春は特に、ふわふわしためまいを感じる方が増えるようです。

春に影響を受けやすいのは「肝(かん)」ですが、この肝の働きが乱れることで、気や血の巡りが悪くなるためと考えられます。

春は冬の間に溜め込んでいたエネルギーが一気に動き出す時期でもあり、そのため、気の巡りが急に活発になりすぎると「のぼせ」や「めまい」といった症状が出やすくなります。

また、気温の変化や環境の変化が起きやすい時期でもあり、自律神経が乱れやすく、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで血流が不安定になり、めまいが起こることもあります。


代表的な漢方薬

・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

頭部に停滞している余分な水分を排出させ、気の巡りも整えます。

動悸や息切れ、立ちくらみや、歩いていてフラつきを感じる方など。

水分代謝の乱れが原因のめまいに。


・真武湯(しんぶとう)

足元から冷えていて体力が弱っている人に。

トイレも遠く、全身的に水の停滞があって巡りが悪くなっているため、全身の倦怠感があります。

下肢から冷えているため、あたためて余分な水分を排出させます。


・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

気分がふさぎがちで、不安神経症、神経性胃炎などもある方に。

ストレスが原因の事も多く、気が停滞している状態のため、気の巡りを良くしてめまいを改善します。動悸や吐き気を伴い、喉に違和感のある方にも。


めまいは水分代謝が問題になっていることも多いですが、ストレスや貧血などが絡んでいる場合もあるため、気や水、血を整えていく漢方薬での治療は特にオススメします。

自分で日頃から気をつけることは、急な動作を避けることや、首・肩のこりを和らげることもポイントです。

また、朝起きたときに軽くストレッチをすることで、血流をスムーズにし、めまいを予防することができます。

リラックスして過ごすようにしましょう。


◆春のだるさ・倦怠感に

春は五臓の中の「肝」が影響を受ける季節になります。

肝は自律神経とも深く関係しており、ストレスを最も感じやすいため、気が滞る「気滞(きたい)」や気が逆行してしまう「気逆(きぎゃく)」、気の不足による「気虚(ききょ)」など、精神的にも大きく影響してきます。

気の巡りが悪いと体が重だるくなったり、やる気が出なかったりします。


代表的な漢方薬

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

字のごとく、気を補い益す作用のある漢方薬。

気力が出ない、疲れが取れない、食欲も落ちて消化機能の低下などが見られる方に。


・十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

大病をしたり、術後など、著しく体力が低下してしまっている方。

冷えや貧血、食欲不振などを改善し、体力をあげてくれます。


・香蘇散(こうそさん)

気分が落ち込み、外出したくなくなったり、人と話すのもおっくうになるなど、軽いうつ症状のある方。

気の巡りを良くし、抑うつ状態を緩和してくれます。

不眠を改善する効果も。


春の倦怠感は、気温の変化、環境の変化などによって自律神経の乱れが起きやすく、時期的なものもあります。

あまり自分を責めず、気分が優れない時は無理をせず、ゆったりリラックスする時間を意識的に作るのも大切です。

漢方薬は種類が多いため、とりあえず私がチョイスした代表的なものを載せています。

症状によっては劇的に効く場合もあるので、一度、漢方薬の使用を検討されてはいかがでしょうか?


まとめ

春の不調は、環境の変化や気温の変化に体が適応しきれないことが原因で起こりやすいです。

症状は同じでも、原因が同じとは限らないため、一人一人に合わせた処方が出来る漢方薬は、春の不調にもとても役立ちます。


あなたの症状に合わせた漢方を取り入れて、春を快適に過ごしましょう!

自分に合う漢方薬はどれ?

気になった方は、ぜひご相談ください。

一人ひとりの体質に合った漢方を選ぶことで、より効果的な改善が期待できます。

お困りの方は、お気軽にご連絡くださいね。

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