春は目の疲れにも注意
- 漢方まりも(店主:まりこ)
- 4月4日
- 読了時間: 3分
更新日:7 日前
〜スマホ時代の眼精疲労、漢方的セルフケア〜
春になると、なんだか目がしょぼしょぼ…。
いろんなもの(花粉やら黄砂やら)が飛散する時期なので、目にトラブルが出ることも少なくない時期ですよね。
ここ最近、妙に目がかすんだり、充血したり、肩や首がこったり、頭が重くなったり・・・そんなことになっていませんか?
最近はスマホやパソコンで目を酷使する方がとても多く、「目の疲れ(眼精疲労)」や「ドライアイ」は現代人にとって身近な悩みになっています。
とくに春は、東洋医学では「肝」と関係の深い季節。実は、この肝が目と深い関係にあるんです。
肝と腎、目の健康を支える“縁の下の力持ち”
東洋医学では「肝は目に開く」と言われるほど、目と肝は深いつながりがあります。
肝は、全身に栄養を届ける“血(けつ)”を貯蔵・調整する働きがあり、その血がしっかりと毛細血管のある末端まで巡ってこそ、目は潤いと元気を保てるのです。
また、「腎」も目にとって欠かせない存在。
腎は生命力や成長、老化に関係する臓腑で、目に必要な潤いや精気を支える働きがあります。
そして冬は「腎」の季節だったため、冬に腎に負担をかけてしまった場合、春になって目にも影響が出てきてしまうんです。
つまり、目の不調を感じたときは、肝と腎のケアがどちらも大切!
まさに「肝腎要(かんじんかなめ)」なんですよ♪
目のセルフケア、今日からできること
目が疲れたな…と思ったら、まずは日常生活の中でできるセルフケアから始めてみませんか?
いくつか簡単な方法をご紹介しますね。
ホットタオルで目を温める →血流をよくして、疲れた目にじんわりと栄養を届けてくれます。
肩まわりのマッサージ →こわばった筋肉をほぐすことで、肩や首の緊張も和らげ、首から上の血流をスムーズにしてくれます。
手元から目を離し、たまには遠くを見る →近くばかり見る習慣が続くと、目のピント調節の筋肉が疲れてしまいます。近くに窓があれば、外をボーッと眺めるだけでOK!
質の良い睡眠をとる →寝る前のスマホは、目にも脳にも大きな負担に。できれば夜は部屋の電気を暗めにし、TVやスマホなどの使用を避けてみて。
目にやさしい食材たち
食事からのケアも、目の健康にはとても大切です。
基本的にはバランスよく食べるのが一番ですが、特に目に良いとされるものをご紹介しますね。
クコの実(ゴジベリー):目の疲れ、老化予防に!
菊花茶:肝の熱を冷まして、目の充血やかすみに!
ベリー類:アントシアニン豊富で、目の疲れに◎
さらに、春の旬の野菜には「肝」をサポートする力があります。
ビタミンA・E・B12なども、目の機能を保つのに役立ちますよ。
肝や腎をケアする漢方薬
春は気持ちが揺らぎやすく、体のバランスも崩れやすい時期です。
セルフケアや食生活の見直しだけでは追いつかない時、一人一人の体質や状態に合った漢方薬でサポートするのもひとつの方法です。
たとえば、肝をサポートする漢方薬を使い、血の巡りをよくして目に栄養を届けたり、腎を補って潤いを養ったりする漢方薬など、「目の疲れ」に対するアプローチも人それぞれ。
漢方薬は、その人に不足しているところを補ってくれたり、また、オーバーヒートしてしまっている場合は、それを冷ます役割をしたりと、体の状態に合わせて治そうとする力をサポートしてくれます。
あなたの“目”がまた、いきいきと輝く春になりますように。
漢方まりもでは、体質や生活リズムに合わせた漢方薬をカウンセリングで見つけ出し、改善するための処方の組み合わせをご提案しています。
気になる不調がある方は、お一人で抱え込まず、ぜひご相談くださいね。