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花粉症の薬、何を使っていますか?

花粉症の季節、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ・・・他にもつまることで口呼吸になり、喉が痛くなったり、酸欠で頭痛がしてきたり・・・花粉症で悩まされている方は、4人に1人というほど多く、毎年つらい思いをしている人は少なくありません。

花粉症対策といえば、抗ヒスタミン薬や点鼻薬で済ませる人が多いと思いますが、花粉症のようなアレルギー対策にも漢方薬はおすすめですよ。

漢方薬は「体質」や「症状の出方」に合わせて選ぶのがポイント。

今回は、花粉症のタイプ別におすすめの漢方薬をご紹介します。


くしゃみ・鼻水タイプ

花粉やほこりなどに反応し、くしゃみが止まらない、透明な水っぽい鼻水がスタスタと流れる・・・ティッシュを鼻につめないと垂れてきてしまう・・・!

そんなタイプの方には、体を温めつつ、水分バランスを整える漢方が向いています。


・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

 冷えによる水っぽい鼻水、くしゃみに効果的。

花粉だけでなく、寒暖差アレルギーの鼻炎にも◎

ふだんから水分を多く摂取し、特にビールやコーヒーなどカフェインを含む飲料やレモンなどを好む人に多く、体内の余分な水分が冷えによって溜まっている人。


・麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう) 

こちらも体が冷えている人向け。

寒さで症状が悪化する方や、冷え性で特に手足の指先が冷たく、トイレも近く尿量も多い方におすすめ。

体力が落ちている方には、小青竜湯よりもこちらが良い場合があります。


鼻づまり・蓄膿・後鼻漏タイプ

鼻が詰まって息苦しい、膿のような色のついたドロッとした鼻水が出る、のどに鼻水が落ちて違和感がある・・・

そんな方は、鼻の炎症を抑え、通りを良くする漢方を試してみませんか?


・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう) 

鼻の奥の炎症を鎮め、膿のような鼻水を改善。

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)やニキビなどにもよく使われます。

炎症を鎮め、膿を排出する効果があります。

肌の色は少し、浅黒いタイプの方に多いです。


・葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

 鼻の通りを良くするのが得意な漢方で、風邪の引き始めによく使われる葛根湯に川芎と辛夷を加えた漢方薬です。

頭が重い感じがする人や、鼻の奥が詰まってつらい人におすすめ。


目のかゆみ・皮膚のかゆみタイプ

花粉症の症状は鼻による症状だけではありません。

目のかゆみや、肌荒れ、湿疹が出る方もいます。

そんな場合には、余分な熱を冷ましたり、肌のバリア機能を高める漢方が役立ちます。


・越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう) 

目の充血や痒み、皮膚のかゆみや炎症、カラダにむくみがある方、関節の痛みなどにも使います。

炎症を抑え、体の余分な水分を調整します。

普段から塩分の濃いものを食べたり、添加物の多い食生活の人は炎症を起こしやすくなるので、そんな方におすすめです。


・桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)

 皮膚のバリア機能を高める作用があり、肌のかゆみやアレルギー体質の方に向いています。

もともと汗っかきの人に多く、気圧の変化で耳が詰まりやすかったり、副鼻腔炎やかぶれやすい人にもよく使います。


人それぞれ、合う漢方薬は違う

花粉症の症状は人によって異なりますし、たとえ同じ症状でも体質によって合う漢方薬が違います。「これが効く!」というものが一人ひとり違うのが漢方薬の特徴です。

ですので、本日ご紹介した漢方薬はあくまで候補の一部であり、漢方薬は他にもたくさん種類があります。

自己判断で選ぶと、自分に合ってないものを飲んでしまうことになるので、必ず専門の方にご相談くださいね!


漢方薬は、症状を抑えるためだけでなく、根本から整えることを目指して飲むことができます。

自分に合ったものを選ぶことがとても大切なので、気になる方は一度ご相談くださいね。


毎年、「とりあえずの対処法」としてアレルギー薬を飲んでいる方も多いですが、それだけでは根本的な改善にはなりません。


漢方薬をうまく取り入れることで、根本的に整えることができますよ!


次回は、花粉症の仕組みや根本的な体質改善などについて、もう少し詳しくお話ししていきますね!


花粉の季節を少しでも快適に過ごせるよう、漢方薬の力を試してみてはいかがでしょうか?


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